アマミノクロウサギの名前の由来や鳴き声を動画解説!昔話や見れる動物園情報も紹介!

どうも。シュウです!

突然ですが、アマミノクロウサギって聞いたことあります?
名前の通り黒いウサギなんですが…ウサギなのに…

“耳が短い”“手足が短い”そして何より“ジャンプをしない”ウサギなんです!!

ウサギのくせにと思わず言いたくなってしまいますね!
のそのそと地面を歩くこじんまりしたかわいいウサギです。

しかし、このアマミノクロウサギ
ウサギの中でももっとも原始的で、独自の生態を保っているため
「生きた化石」なんて呼ばれています。

しかし、年々数が減り2004年には国内希少野生動物類に指定された
とても貴重な動物なんです。

そんなアマミノクロウサギですが名前の由来
気になりませんか?

どんな鳴き声なのか、実際に見れる動物園があれば
聞いてみたいですよね?

そこで今回は、跳ばないアマミノクロウサギの生態を
解説していきたいと思います!

そんじゃ行ってみましょう^_^

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目次

アマミノクロウサギの名前の由来

 


ウサギの名前は、基本的には“〇〇ノウサギ”と
名付けられることが多いそうです。

例えば、北海道に生息している「雪ウサギ」は
別名「ニホンウサギ」と呼ばれています。

もともとは、蝦夷地方に生息していることから
「エゾウサギ」と呼ばれているそうです!

同じように「アマミノクロウサギ」は奄美地方に生息することから
「アマミノウサギ」と呼ばれていました。

しかし、1918年以降、天然記念物に登録されるのを機に
「アマミノクロウサギ」と登録されたといわれています。

アマミノクロウサギの鳴き声を動画で解説

 

ウサギの鳴き声…って想像できます?できないですよね!
そもそもアマミノクロウサギって鳴くんでしょうか?

実は「鳴き声がある」ことがアマミノクロウサギの特徴なんです!

その鳴き声も、モスキート音の様な甲高い声。
よーく耳を澄ませないと気付かないような…

ほんと、モスキート音の様に若い人にしか聞こえないのではないか?
と思ってしまうほどです。

 

※50秒くらいから鳴き声が聞けます。

アマミノクロウサギって鳴くタイミングがあるんです。

ウサギは夜行性なので、夏の7時から8時ごろ
アマミノクロウサギが活動し始める時間帯に鳴きます。

「今から活動するぞ!!」と仲間に知らせる意味と
威嚇の意味があるそうです。

「ご近所さんに挨拶しているのかな」と思うほど
威嚇にしては、かわいらしい鳴き声ですよね!

アマミノクロウサギの昔話とは?

 

アマミノクロウサギは、奄美地方に伝わる昔話に登場します。
そのお話が実に神秘的で感動的なお話なんです。

お話の概要は…

ある年に「毒ハブ」が大量に発生し、
里にはたくさんの毒ハブが発生します。

多くの人が毒ハブにやられ命を落としてしまいます。
そこで人々は「毒ハブを退治しよう」と考えます。

「どうしたらハブを退治できるのか」「火で焼くのか…」

そんな人々の話を耳にしたのは里で飼われていた“アマミノクロウサギ”

毒ハブをかわいそうに思ったアマミノクロウサギは、
「人々は毒ハブをあの手、この手を使って退治しようとしている」と
これまでの経緯を毒ハブの王様にすべて話をします。

ハブの王様は事のすべてを奄美中のハブに知らせ、
ハブは人々が山狩りに来る前に隠れることが出来ました。

しかし人々はハブに隠れるように伝えたのがアマミノクロウサギだと知ると
「お前のせいでハブを退治できなかった」とアマミノクロウサギを捕まえます。

ひどい仕打ちをアマミノクロウサギに与え、燻製にして食べてしまおうとします。

しかし…ウサギは死にませんでした。
その代わり、毛の色が黒くなり、耳が短くなりました。

容姿が変わっても、生き長らえ、多くの子孫を残しました。
奄美地方に今も細々と過ごしているウサギはこのウサギの子孫だと伝えられています。

そして、ウサギの言うことを信じ静かに身を潜めたハブは
人間よりも賢いとされています。

さらに毒ハブは、ネズミや小鳥を食べるけれど
アマミノクロウサギは食べません。

それは、命がけでハブの王様に危険を伝えてくれた
アマミノクロウサギに感謝しているからといわれています。

最後のハブがアマミノクロウサギを食べない理由に
奄美の自然の壮大さを感じてしまいますね。

そして、この様な昔話が残るほど「アマミノクロウサギ」は
奄美地方の人々に特別な存在感を感じさせているように思います。

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アマミノクロウサギを見れる動物園はどこ?

 

そんな素敵な昔話を残している「アマミノクロウサギ」を見たい!
と思いますよね?

大丈夫!見られる場所があります。

それは、鹿児島市にある「平川動物公園」です。

https://hirakawazoo.jp/zooblog/staff/7830

世界中を探してもアマミノクロウサギが見えるのはこの動物園だけです。

実は平川動物公園では交通事故などで傷ついたアマミノクロウサギを
保護収容の活動をしているんです!

そのためアマミノクロウサギの健康状態を見て、
一般公開をしているので鹿児島市平川動物公園でも、
必ず見られるわけではありません。

また鹿児島市平川動物公園のブログには、
飼育員によるブログが公開されています。

そこには、アマミノクロウサギの体重や爪など
なかなか面白い情報が載っていますよ!

アマミノクロウサギの絶滅危惧の原因とは?

 

アマミノクロウサギは1990年代までは、
奄美大島・徳之島合わせて6,300匹いたといわれています。

しかしその数は年々減り、
今では5,000匹ほどといわれています。

たった30年で1,000匹という減り方は、
スピードがかなり速いといわれています。

そのため1921年に国の天然記念物に指定、1963年に特別天然記念物。
そして、2004年に国内希少野生生物に認定されています。

アマミノクロウサギの数が減ってしまった原因は、
環境破壊と外来種が多く生息するようになったからと言われています。

環境破壊は森林が都市開発によって少なくなっているほかに
交通事故が多いそうです。
夜に活動する小さい動物なので車と衝突する事故が多いんですね。

その他には外来種の「マングース」が原因と言われています。

「マングース」は「ハブの除去」として、
沖縄地方に1910年に持ち込まれました。

しかし実際にはマングースはハブを食べていなかったんです!

マングースはハブではなく、
動きが遅いアマミノクロウサギを餌食にしていました。

また、人間のペットとして飼育されていた犬や猫が捨てられ
野犬として生息するようになりその野犬にもアマミノクロウサギは餌食にされています。

そんな外来種や人間から捨てられた野犬たちがアマミノクロウサギの数を減らし、
さらにはゴルフ場やリゾート地の開発により森林破壊が進み、
アマミノクロウサギは数を減らしてしまいました。

そんな中の1990年、奄美大島でゴルフ場の建設が進んでいました。
このままでは、アマミノクロウサギの生息地がまた減ってしまう。

そこでウサギたちが立ち上がります!
裁判を起こしたんです!

原告は「アマミノクロウサギ」!
ウサギがゴルフ場の建設会社を訴えました。

まぁ実際は、裁判を起こしたのは動物の保護団体ですが。

しかし「ウサギが裁判を起こした」とこの裁判は話題になり、
ゴルフ場の建設は白紙となりました。

様々な背景がありますが「生きた化石」と言わるほど、
姿・形が変わらない貴重な「アマミノクロウサギ」。

広い世界中を探しても奄美地方にしか生息しない。
こんな素敵なことはありませんよね!

これ以上数が減らないように見守っていきたいものです。


まとめ

 

今回はアマミノクロウサギについてみてきました!

「アマミノクロウサギ」はウサギなのに、ジャンプしないし、耳も短い!!
その名前の由来は、生息地の奄美地方に由来があった
アマミノクロウサギの鳴き声は、モスキート音に似てる?!
奄美地方に伝わる昔話は「アマミノクロウサギ」の優しさ満載!
アマミノクロウサギが見られる動物園は鹿児島の「鹿児島市平川動物公園」
アマミノクロウサギが絶滅危の原因は、マングースと環境破壊。
ウサギが裁判を起こしたよ!

という内容でした!

あまりお目にかかることのないアマミノクロウサギですが
ちょっと見に行きたくなりましたね!

さあ、鹿児島へレッツゴー!古い(;^_^A

以上、シュウでした!あいばね。

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